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7月理事会 理事長あいさつ

2017.8.01

梅雨明けもしていないのに猛暑が続いています。皆さん体調の維持管理にご注意ください。

さて前回理事会後の主要な出来事として、一つには国会閉会後に東京都議会選挙があり、自民党が歴史的な大敗をして革新政党が躍進した事がありました。これに対しては様々な分析がありますが、その多くは政府自民党の国政私物化、疑惑隠し、異論・反対を数の力で封じる強権政治、憲法を壊す政治に対する国民の怒りが、首都東京での審判につながったとしています。
その選挙の最中には、稲田防衛大臣が自衛隊を自民党の応援団体であるかのごとく演説し、組織ぐるみで特定候補への応援を呼びかける発言をして批判され、発言を撤回しながらも責任を取らず、政府のお咎めもなくそのまま職務についています。公務員が休日に選挙のビラ配りをして国家公務員法に違反するとして有罪になった過去の事件がありましたが、それとは比較にならないほどの大事件のはずですが、まったくもって見識とモラルのない政治家としての対応です。これが安倍首相とその政権の本質をよく表しています。
7月の半ばにあった学校法人加計学園の獣医学部新設に関する閉会中審査も、当事者不在の「丁寧な説明」なき審議で、当然収拾がついていませんが、それと同時にあったのが共謀罪の11日施行でした。法務大臣も、与党議員も誰もまともに説明できないような法律が強行的に成立し、今後は犯罪の計画段階で処罰され、そして監視が日常的に強まる社会が来ようとしています。今の日本で誰が何のために欲した法律なのか、本当に不可解かつ不透明です。結局は、安倍政権を支える勢力の、異論を排除する社会への回帰を目指す空気感のようなものがこのような法律を生んだ、と指摘する人もいます。しっかりとした言葉で、こうした空気感に異議や異論を唱えることが必要なのだと思います。
「安倍政治は許さない」という異議、その言葉の重みが日々増していることを実感します。