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7月理事会 理事長あいさつ

2020.7.30

4連休の最中、理事会にお集まりいただき、ありがとうございます。

世の中では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が勢いを増している中、GoToトラベル事業が推し進められ、コロナ対策における政府政策の混迷が際立ってきています。東京都が除外されたものの、全国規模では相当数の人が旅行客として動いている可能性があり、今後の感染拡大が懸念されています。コロナ対策と経済活動を両立させることは大変難しい問題ではありますが、GoToトラベル事業だけでなく、学校の休校、アベノマスク、給付金、マスク配布等、コロナ対策での政府の迷走ぶりが繰り返されるのは、「感染防止に必要な休業要請等を、補償とセットで行う」という立場にしっかり立っていないからでは、と思わざるを得ない状況です。

病院にとっても、新型コロナウイルス感染症に対する最前線に立たされながらも、病床確保のためのベッドの削減や患者減による収入減少、医療資材購入や人件費増などによる支出増加に見合う補償は十分ではなく、トータルして収益減全体の20-25%程度しか補償されていないのではないかと見積もられています。結果として、当法人でも職員給与の削減などをせざる得なくなったわけですが、いずれにしても、全国のあらゆる業界や国民と同様の困難が私たちの法人・職員にも降りかかっている状態です。「感染防止対策のための要請と補償はセットで行って欲しい」は私たちにとっても切実な要望です。

さて、そんな中で4月-6月の4分の1半期の決算が本日報告されます。その概要は、お手元に添付した全職員に向けた「理事長アピール」に書いた通りですが、簡潔に述べれば「コロナ禍の中、私たちは奮闘し、踏みとどまり、軌道回復しつつある!」という内容になるかと思います。法人経営の将来はまだまだ予断を許しませんが、後ほど詳しく報告させて頂きたいと思います。

今日は、理事会冒頭で全日本民医連総会方針の学習企画も設けておりますので、最後までよろしくお願いします。