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1月理事会 理事長あいさつ

2022.1.26

昨年の第5波以来、懸念されていた第6波がオミクロン株という形で現実となり、その拡大は驚異的なスピードで進行しています。これについては、神奈川県でも大変懸念される状況となっており、本日資料としてお配りした通り、神奈川県は中等症・軽症の病床確保フェーズを「災害時特別フェーズ」に引き上げ、延期可能な一般医療の一時停止・転院促進する旨の方針を昨日発出しました。

この病床確保フェーズというのは、県内の感染拡大や医療のひっ迫状況に先んじて病床の確保を促す一種のアラートシステムで、フェーズの引き上げから3週間以内に、神奈川モデルの病院は県と協定を結んだコロナ病床を確保しなければならないとされています。今回は1月6日にフェーズ1から3に二段飛び出引き上げられたばかりですが、それから2週間でまた2段階引き上げられたということは、患者の発生スピードが5波とは比較にならないほど速いことを示しています。実際に正月1日は20人だけだった1日の陽性者発生数は、21日には3412人となり、第5波のピーク数2878人をはるかに超え、今月末には県内の患者数だけで2万人を超えるのではないかと言われています。「天井がどこにあるかわからない恐ろしい伸び方、非常に危険な状態」と県知事も言っておりました。従来から1,2月は最も患者が増える時期であり、感染が私達医療従事者に及べば出勤できる職員が減り、医療ひっ迫が一気に進みかねないことが懸念されています。

さて、こうした強い感染力を示すオミクロン株の特性が災いして、近隣の様々な事業所でオミクロン株による集団感染が発生しており、我々の足元も例外ではありません。今日は、こうした新型コロナウイルス感染症第6波の新たな特徴、現在の局面について学習企画を設けさせてもらいました。現在の県内の医療情勢全般、そのもとでの法人運営の重大な局面、むつかしさなどを大局的に理解するのに役立てていただきたいと思っています。