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2023年3月理事会 理事長あいさつ

2023.3.01

いつも情勢に関する厳しい内容を挨拶で触れることが多いのですが、本日は「よこはま健康友の会」が行っている無料塾の活動について、新鶴見支部西村知子様の発表内容をもとに報告させていただきます。

無料塾は2014年10月から始まり、小学校1年生から中学3年生までの子どもたちを対象に8年間続けています。子供の貧困を社会問題として捉え、「家庭の経済状況によって子どもの学ぶ機会が奪われてはいけない。」との理念でスタートしました。

講師は友の会会員や元教師、職員ボランティアで、毎週木曜日に勉強を教えています。子供たちの登録は小学生20人、平均12名程度の参加、中学生は9人で6名の参加になります。講師は登録15名とのことです。

2020年新型コロナの世界的流行が始まり、3月初めから春休みに入るまで学校は一斉休校に入り、それに合わせて無料塾もお休みにせざるをえませんでした。再開後も密にならないように学年を分け、少人数にして回数を増やし感染予防対策を行いながら実施しています。新型コロナ感染の波に伴い休みや開始を繰り返しながら、クリスマスにはお菓子のプレゼント、2月にはバレンタインチョコ、他にもお弁当販売など、学習が出来なくても子供たちとのつながりを持てる企画を具体化してゆきました。このように多くの困難があっても友の会と「まちづくり部」職員との連携で乗り越えてきました。基礎学力に課題があった子たちに、元高校教師の方がオリジナルの英語教材を作成し週3回の英語特訓をし、全員が希望の高校に合格する、落ち着きのない子供を理解するために、発達障碍者の学習支援を行う専門家を講師に学習会を行うなどの取り組みもありました。一人ひとりのお子さんの性格や気質に向き合い、その子が何に困っているのかを大切にしながらどうしたら伸びるのかを考えておられます。無料塾は子どもたちにとって安心できる居場所であり、そこでの気心の知れた信頼できる大人との出会いが彼らの成長に重要な役割を果たしています。

今後は職員とともに町会や地域の小中学校との連携を作ること、保護者との信頼関係をもとに更に発展してゆきたいと意気軒昂です。

私たちもこうした経験に学びながら、来る新年度は地域での行動に旺盛に取り組み、街づくりの活動を強めてゆきたいと考えています。