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2024年3月 理事会挨拶

2024.6.04

 2024年2月22日~24日にかけて沖縄県那覇市で開催された「全日本民医連第46回定期総会」に代議員として参加してまいりました。当協会からの参加代議員は私含め4名、他に社福うしおだ、一般社団法人ヒューメディカから各一名の構成でした。

 総会初日の夕刻から沖縄民医連のレジェンドである元沖縄民医連会長・沖縄医療生協理事長の仲西常雄先生による記念講演「沖縄民医連の医療活動-米軍占領下の医療状況と民医連建設の歩み」が行われました。米軍の占領下、医療行政は軍事優先であり、医療供給体制・医療保険制度はともに本土より遅れた状態にありました。その中で島ぐるみのたたかいを経て施政権返還を果たし、1970年に民主診療所を建設し現在まで沖縄民医連は地域にしっかりと根をおろした活動を続けています。運動の継承・発展についても具体的な提言を発信されました。最後に述べられた「勝つことはあきらめないこと あわてず ぶれず あきらめず 国民の良識と 仲間を信じて」とのメッセージが心に残りました。

 総会2日目の分散会では座長を務めましたが、全国から参加した多職種の仲間による多彩な活動報告が続き、報告の間には参加者間での意見交換・感想交流・質疑の時間もとることができました。共同組織の方も参加されており、活発な討議が交わされました。自身も含め計45本の報告が行われ、内容の濃さから「民医連、本当にすごいな」と改めて実感したところです。

 今回特筆すべきは、第一日目の全体討論において、横福協から二つの報告が選定されたことです。20数本の枠の中で同一県連・法人から複数が選ばれたことは異例です。私たちの行ってきた医療活動、地域での取り組みに、改めて自信を持っていただきたいと思います。採用された演題は、理学療法士田口貴之さん「摂食嚥下サポートチーム(Swallowing Support Team)はじめました!!」および事務渋澤智史さん「まちづくり委員会の『子ども企画』にアフターコロナの展望を」です。そして分散会の優秀報告の候補には看護師千葉彩さんの「病床管理多職種交流会についての提案」が推薦されていたことをお伝えします。